多重債務とその現状について

現在の"消費者金融"は、かつては"サラ金"というとマイナスのイメージが強くて一般の私たちにとってはかなり敷居の高いものでしたが、最近ではテレビのコマーシャルでも爽やかで清楚なイメージの女性が登場してこれまでのイメージを払拭して、より身近に感じられるようになりました。
消費者金融がターゲットとしている世代は、主に"サラ金"が悪徳商法といわれて非難されていた時代を知らない20代の特に男性で、「きっとあなたのためになります......」、「若い君たちの来店を待っているので気軽に来て!」などというコマーシャルの文句もしばしば、彼らの心を捉える効果の高い言葉が使われています。
しかもその名前も新たに"消費者金融"というものに変わって、街のあちこちに無人の契約機が設置されその場で簡単に契約が完了して収入のない主婦や学生でも、免許証や保険証などの身分証明書があればATMで簡単にお金を借りることができるようになっています。
"多重債務"というのは、あるひとつの借金の返済に充てるためのお金を他複数の貸金業者から借りることを繰り返しているうちに、利息の支払いが増え続けてにっちもさっちも行かなくなった状態を言いますが、このような"いとも簡単にお金を借りることができるような環境"が背景にあることがその一因であるとも言われています。
実際に5社以上の貸金業者から借金をしている"多重債務者"は、現在では200万人を超え、その平均借入額は230万とも言われており、全国的に増加の傾向にあります。
また借入れ理由の中でも"借金返済"という名目が最も多く全体の50%以上を占め、自己破産者も10年前の約4.5倍に膨れ上がっています。
主な原因としては、そのように無計画に自分の返済能力を超えた借金をして遊興費や商品購入費に充てていることだと言われていますが、一方でリストラや企業倒産などによる生活苦から消費者金融に手を出して返済ができなくなっているケースも多く、単なる個人の問題ではなくて社会問題化してきているのが現状です。
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